●第11回世界閉鎖性海域環境保全会議に参加 |
平成28年8月21日から26日にロシアのサンクトぺテルブルクで行われた第11回閉鎖性海域環境保全会議(エメックス)に参加しました。会議は「変動する世界における沿岸域・コミュニティのリスクマネジメント」というテーマで行われ、兵庫県からは、副知事とともに県議会を代表し議員派遣団として参加しました。
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会議の主な内容と意見 |
1. |
窒素の使用量限度を超えた肥料の使用過多によって、その80%90%が川に流失し、閉鎖性海域に流れている。
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2. |
海域の面積が大きければ自助能力があるが、特に人口増加地域に問題がある黒海には多くの川が流れており、多くの人が川沿いに住んでいる。汚染をコントロールし、経験を共有し、沿岸地域の影響に対する対策を講じる込要がある。
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3. |
地中海については、海洋戦略を立て、ヨーロッパの様々な国で様々な立場から沿海海域を守る研究を進めている。その中で特にプラスチックの問題が指摘された。ヨーロッパ各地で研究が進められているが、データを共有することが必要である。
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4. |
栄養素、汚染の問題を共有し、対策を講じる事ができていない。海洋リスクを与えていることを人々に理解してもらい、ごみの問題の研究内容を情報発信し、問題解決のため、国際交流、問題の共有が必要である。
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5. |
今回、兵庫県も瀬戸内海という閉鎖性海域に面していることで、この会議に参加しました。黒海や地中海と瀬戸内海では規模が異なりますが、肥料の問題、ゴミの問題等、瀬戸内海の環境保全の問題について、改めて取り組んでいく必要性を認識しました。
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