せきぐちの議会報告

6月の三田市議会定例議会における私の代表質問
1、 新型インフルエンザの対応と今後の対策について
2、 定額給付金の状況について
3、 三田まつりにおける花火の状況について
4、 三田市民病院の経営健全化計画について
5、 幼稚園や学校の芝生化推進について
6、 いきいき安全プラン21について
7、 三田市の教育・指導の重点について

●6月の定例議会での私の代表質問に対する主な回答は以下の通りです。

 1 新型インフルエンザの対応と今後の対策について

 質問:せきぐち正人

 
  • 新型インフルエンザで三田市の感染者が発生した時に、 対策本部長である市長はいつ、どこで、どのように知って、どのような行動を取ったのか。
  • 学校を休校にした判断の基準、根拠、手続きについて説明願いたい。また、授業のつながりから考えると、補充事業は7月に行うべきと考えるが、なぜ8月に行うことを決めたのか。
  • 今回の新型インフルエンザは弱毒性であり、これから夏を迎えることで、いったん収束しているが、秋以降の再発や毒性の変化を想定した対策を市はどのように考えているか。また、強毒性と弱毒性で対応が異なると考えるが、どう対応していくのか。

 答弁:市長・学校教育部長・健康福祉部長

 
  • 5月18日、午後8時40分に県対策本部より、三田市内で1名の感染者を確認したとの電話連絡が本部にあり、即座に私に連絡があった。自宅に戻った所であったが、翌日9時の本部会議に備えるよう指示した。
  • 5月16日神戸市で患者が発生、17日夕刻には感染が拡大する中、市対策本部で5月18日から24日の臨時休業を決定した。授業の補充は、7月に総合体育大会等の行事があること、小中同じ日程とすることが望ましいこと等から、8月25日より行うこととした。
  • 第2波に備え、国・県との連携体制、情報発信体制を見直し、発熱相談・専用外来の対応等、毒性を踏まえた行動計画案の策定を早急に進めていきたい。


 2 定額給付金の状況について

 質問:せきぐち正人

 
  • 定額給付金の給付実績、進捗状況、及び当初想定していた課題とその対応状況はどうか
  • 定額給付金は市の予算総額で約17億円の規模であるが、市内の商店街にとり、小さな金額ではない。他の自治体では、プレミアム付きの商品券を発行する例があるが、この狙いは自治体の中でお金を使っていただこうということである。定額給付金の市内での経済効果をどう評価しているか。

 答弁:総務部長・経済環境部長

 
  • 予定よりも半月早い4月17日に1回目の口座振込を行い、現在では対象世帯の94%から申請をいただき、ほとんどが給付済みか確定している。当初想定された課題については、問題なく順調に進捗している。
  • 三田市では市内での買い物をしていただくメッセージを印刷し、現金給付時にはチラシを渡す等により働きかけを行っている。

 3 三田まつりにおける花火の状況について

 質問:せきぐち正人

 
  • 市民の有志が「三田まつりを考える市民の会」を立ち上げ、花火の実施に向けて、シンポジウムを開催した。私も市民が三田をふるさととして感じる大きなイベントとして、花火は欠かせないと考えている。
  • 4月の実行委員会で、花火大会をやってほしいという市民の願いや熱意を感じるとして、市長は市民の要望には答えていくべきと回答している。市として、花火の実施に向け、どのような能動的な活動、対応をしていく考えか。

 答弁:市長

 
  • 市民主役のまつりとして花火大会の実施を決断したが、市民が望むまつりを考える良い機会であったと感じた。現在、資金集めについては、実行委員、市民、事務局等で、街頭募金活動をはじめ、募金箱を設置する等、市民にも協力をお願いしている。協賛金についても広く資金集めに取り組んでいる。花火大会を実施する以上は、心に残る花火を上げたい。市民挙げて取り組んでいかないといけないのでご協力をお願いしたい。

 4 三田市民病院の経営健全化計画について

 質問:せきぐち正人

 
  • 平成21〜25年度の市民病院の経営健全化実施計画が作成されたが、19年度に11億円を超える赤字決算であったものを、5年後には6千万円の黒字に持っていく厳しい内容になっている。
  • 民間でも事業が計画通り進まず、状況の変化に応じ、計画を頻繁に修正しているのが実態である。計画と実績の差異分析と対応、事業の見直しは、今後、どのような頻度、手続や仕組みで行われていくのか。


 答弁:理事( 病院経営担当)

 
  • 今後5年間の間に、2年に1度の診療報酬改定や医療制度の見直し等の変化も予想され、環境の変化により、目標数値の変更は出てくると考えている。
  • 今後、定期的なPDCAサイクルチェックとあわせ、診療科毎の問題点を抽出する等、毎年の決算内容を踏まえて、改善策や指標項目の修正の検討をしていきたい。経営指標である目標数値の推移に注視しながら経営健全化に努めていく。


 5 幼稚園や学校の芝生化推進について

 質問:せきぐち正人

 
  • 平成19年3月の議会質問で、芝生化推進の趣旨に触れ、モデル事業の可能性を指摘した。その後、明石市の先進例を視察、今年の3月には神戸市で行われた、第1回校庭芝生化推進フォーラムに参加し、芝生化の目的、課題等、勉強してきた。
  • この幼稚園・学校の芝生化については、今年度、幼稚園芝生化事業ということで、新規事業になったが、このモデル事業の現時点の進捗状況、今後の具体的な進め方について、説明願いたい。
  • また、三田市としては、本年度、モデル事業を進めるにあたり、他市の先進事例も含め、どのような点が課題であると理解し、モデル事業によって、どのような点を確認・検証しようとしているのか。


 答弁:学校教育部長

 
  • 現在、広野幼稚園で進めているモデル事業では、保護者を中心に勉強会、草の除去、真砂土の敷き作業等が行われており、教育委員会も散水設備の設置や芝刈り機・肥料配布機等の準備を進めてきた。
  • 6月24日にはNPO法人協力のもと園児、保護者、地域ボランティアにより、ポット苗の植付作業を行う。その後、水遣り、堆肥、芝刈り作業を行い、秋には一面が緑になった庭で運動会が開催できると考えている。
  • 事業を推進するにあたり、保護者をはじめ地域の協力体制が課題で、継続した維持管理作業が必要になる。効果として、園児の遊びや行動等にどのような変化が見られるか、長期的な観察が必要で、コミュニティ活性化への効果も事業成果と一体と考えている。


 6 いきいき安全プラン21について

 質問:せきぐち正人

 
  • 平成21〜23年度を対象に三田市の高齢者保険福祉計画・介護保険事業計画である、「いきいき安全プラン21」が作成された。計画では、高齢者の生きがい作り・健康づくり、介護予防の推進、在宅支援等が重点項目として挙げられている。
  • ・計画に関して、介護で働く人々の確保とモチベーションの維持・向上という課題は、将来的に必要となる介護サービスを確実に提供する上において非常に重要と考える。介護で働く人々の給与や労働環境、人材確保や流動性について、課題はないのか。市はどう分析し、対応しようとしているのか。
  • 介護をする家族の問題について、家族から見た介護の実態や課題、金額的な負担の問題、介護サービスの受給に伴う不満等があると思うが、これらの点に関して、市の認識、対応はどう考えているか。


 答弁:健康福祉部長

 
  • 市内の介護福祉関係では居宅系68ヶ所、施設系15ヶ所の事業所があり、約1,500人が従事している。サービスを受ける人々の増加に対し、介護職員の数は充足しているが、よりよい職場を求めて他施設へ移動する実態もあり、人材の確保が課題となっている。
  • 昨年、介護従事者の処遇改善の為の緊急特別対策として介護報酬が3%引き上げられ、今回の補正予算を受け、県が実施する介護職員等処遇改善事業も予定されており、市としても適切に施設運営が推進されるよう取り組みたい。
  • 介護をする家族の問題については、家族介護研修会、相談会を地域で開催する等、支援体制の充実を図っている。利用者負担については、毎月の利用者負担額の上限額が世帯の住民税課税状況により設定されており、これを超えた額は払い戻される等、制度について周知に努めていきたい。


 7 三田市の教育・指導の重点について

 質問:せきぐち正人

 
  • 教育委員会より、平成21年度の「三田の教育、指導の重点」が発行された。重点項目の中に、「人とのかかわりあいの中で、より良く生きるための道徳性を養う。自分の生き方を見つめ、自己実現をめざす子どもを育てる。社会規範を身につけ、望ましい社会をめざし、主体的に生きる資質を育てる」という項目がある。
  • これらの点に関し、私は協調性は重要だと考えるが、一方で、安易に他者に同調するのではなく、他者との関係能力、コミュニケーション能力、調整能力というものを身につけていくことが、社会人になる上において、欠かすことのできない能力ではないかと考えている。教育指導方針の中で、指摘した観点について、重要性をどう認識しており、何らかの反映がなされているか。


 答弁:教育長

 
  • 子どもたちに「確かな学力」と「豊かな心」を育み、社会を担う能力として、「生きる力」を身につけて欲しいと願っている。この「生きる力」こそ、「社会的な能力」であり、社会で生きていくためには、人とのつながりや関わりが大切で、ルールを守り、人の考えに共感したり受容したり、時には反論しながら主体的に生きていくことが必要と考えている。
  • 「共に生きる豊かでたくましい心と体の育成」に掲げているように、人権感覚、道徳心、規範意識等を高めるため、道徳授業の充実を図り、学校活動の中で、ルールを守り、社会の一員としての自覚を持って行動できるよう生徒指導の充実を図っていく。
  • 国語等の教科で、記録、説明、批評、論述、討論といった活動を行い、コミュニケーション能力等も育てていく。



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