せきぐちの議会報告

三田市平成21年度会計別当初予算額


平成21年度の三田市の予算について
 平成21年度の三田市の一般会計歳入予算は法人市民税が約4億9千万円減少する等、厳しい経済状況を見込んでいますが、地方交付税による8億9千万円の財政補てん、6億9千万円の財政調整基金の取り崩し等によって、昨年度に比べ3.8%の伸び率となっています。
 一方、歳出面では、新行政改革プランの取り組みにより、前年度予算に対し、約5億円の削減効果を生み出し、このうち、約3億5千万円を「元気なふるさと三田」の実現に向けた重点施策(49事業)に投入しています。以下では、この重点施策(事業)の中から主要なものをピックアップし、ご紹介するとともに、私のコメントも一部付け加えたいと存じます。

平成21年度の主な新規・拡充事業

 1. 放課後児童クラブ運営事業[拡充]170百万円
   保護者の就労支援・児童の健全育成を目的にクラブ開設時間の延長を全小学校区において、本格実施するもので、16校22クラブ、小学校1年〜3年までを対象に500人の入所児童が見込まれています。利用時間については、4、5月が18時、6月以降が18時30分まで延長されます。

 2.妊婦健康診査助成事業[拡充]49百万円
   妊婦健康診査の助成対象回数を現行の2回以上、助成限度額2万円から、健診回数H回まで助成限度額7万円までに拡充するものです。 助成対象者の見込みは700人となっています。

 3.学校図書室図書の整備(小・中)[拡充]19百万円
   小中学校の蔵書充足率(国が定めた基準に対する割合)を、平成23年度までに80%以上に引き上げる ことを目標に計画的に図書の充実を図るものです。先日、学校図書の児童1人当たりの平均貸出数が年 間100冊を超える、山形県の小学校に関する記事が新聞に掲載されていましたが、三田市の児童も読書 の習慣をつけ、読書力を磨くとともに、読書力をきっかけに様々なことに興味を持つことを望んでいま す。

 4.小学校スクールカウンセラーの配置[拡充]3百万円
   小中学校における不登校率が増加していることから、早期対応を目的に小学校のスクールカウンセラ ーが充実されます。平成19年度の三田市の不登校率は小学校で0.3%、中学校で2.9%ですが、小学校の スクールカウンセラーの配置回数を年20回から35回に拡充するものです。

 5.理数系教育の充実[新規]1百万円
   蘭学者、川本幸民の偉業を学ぶ、「さんだ子ども科学教室]の実施、及び、 小学6年、中学3年を対象に理科学力調査を実施するものです。理科離れとい うことが言われていますが、日本の強みの1つは科学技術であり、社会に貢献 する人物が三田から多く出ることを願っています。

 6.中学校武道施設整備事業[新規]五百万円
   新学習指導要領により必須となった武道(柔道・剣道・相撲のうち1種目 選択)実施のための環境を整備するもので、平成21年度はゆりのき台中学校 の学年ホールを活用し、柔道揚が先行整備されます。

 7.幼稚園庭芝生化事業[新規]1.5万円
   保護者等地域ボランティアの協力により、幼稚1園について芝生化を実施するものです。先行して 進められている明石市の事例を視察して来ましたが、地域の皆様の協力が不可欠です。今後、実施する モデル園が選定されますが、将来の指針となる良い成果が出ることを願っています。

 8.子どもとつくる食育・環境推進事業[新規]1百万円
   各学校における給食の食べ残しやごみ減量化の取り組みを支援するもの ですが、市の取り組みとして挙げられている食べ残しの堆肥化等も重要で すが、そもそも児童・生徒の偏食や好き嫌いをなくし、給食を全部食べる(残さない)ということが必要であると考えます。

 9.市民病院に対する一般会計支援[拡充]1,714百万円
   三田市民病院が健全な経営基盤に裏付けられた良質な医療を提供し、地域住民の支えとなる病院とし てあり続けるため、一般会計からの支援を拡充するとして、今回、約196百万円の経営安定化支援が追 加されています。市民病院の経営は今後も注視してまいります。

 10.新型インフルエンザ対策事業費[新規]4.2百万円
   いつ発生してもおかしくない、新型インフルエンザ行動計画の策定、予防啓発活動、防護具の整備等 が事業の内容ですが、私が三田市ではじめて、この問題について議会で質問し、市の取り組みを強く働 きかけてきたものです。市民の皆様の危機意識が高まることを期待しています。

 11.ふるさと遺産学習プログラム[新規]2.1百万円
   既存の三田市歴史資料冊子などをテキストとして、「三田学検定」を実施する等、三田の歴史遺産を 活用するソフトプログラムを展開するものです。三田にゆかりのある白洲次郎がNHKドラマにもなりま したが、市民の皆様の三田の歴史文化に触れる機会が増えることを願っています。

 12.地産地消プロジェクト推進事業[新規]2.1百万円
   第三次農業基本計画「食と農の振興ビジョン]実現のための「地産地消」プ ログラムの推進で、市内農畜産品等のPRについて、4つの推進チームを作り、 その活動を支援するものです。農地の活用、都市と農村が近接する三田の立地 を活かした取り組み等を、今後も働きかけてまいります

 13.三田牛出荷奨励事業費[新規]14百万円
   「三田肉・三田牛」として地域団体商標を守り、「三田牛」ブランドを更に高め、広めるための生産 者・消費者に対する施策ですが、市内生産者により肥育され「三田肉之証」の発行を受けた牛の生産者 への助成、及び「三田牛」のブランドイメージを高める新たな市場開拓、メディア活用による戦略的広 報活動への助成です

 14.新規・拡充事業の実施による直接雇用の創出 45百万円
   国の緊急雇用対策事業及び市単独での直接雇用の剔出で、観光展示案内、公 園パトロール業務等、1年以上の雇用を創出する民間委託(新規雇用6人)、歴 史資料整理、松枯れ伐採委託等、6ケ月未満の臨時的雇用(新規雇用11人)、 及び、古紙行政回収、英語教育地域人材活用等、新規・拡充事業の実施(新規 雇用12人)がその内容となっています


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