1. 竹内市政のマニフェスト・ビジョンと持続可能なまちづくりについて |
質問:せきぐち正人
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- 選挙における市長のマニフェストを拝見したが、特に、持続可能なまちづくりに関する市長の思い・考え方について、質問したい。
- 市長のマニフェストでは、「改革と責任」、「責任ある市政の推進」、「信頼と元気」、「元気な三田を創ります」、 「環境・学園モデル都市に」などのキーワードが挙げられており、「参画」、「教育」、「福祉」、「子育て」、 「環境」、「農業」、「産業」、「都市づくり」、「改革」、「市民病院に関する緊急課題」の分野毎にマニフェ スト・公約をかかげられている。
- これらの施策をみると、財源的な裏づけや事業の具体化が必要になってくるが、賛同を得られやすい項目が並んでいるように感じられる。しかしこれらを束ねる大きな、太いビジョンが良く分からず、総花的な印象を受けざるを得ない。
- 私は、それぞれの項目を束ねるビジョンとして、今、三田市が真剣に考えるべきものは、「持続可能」ということではないかと考えている。以前、私も議会の質問の中で触れたことがあるが、環境問題や持続可能な取り組みというのは、現時点では、残念ながら数多くある政策分野、施策分野の並列的な1分野にすぎず、タテ割り的な取り組みであることは否めない。
- 今回の議会で提出された、「環境体験事業費」、「地球 温暖化防止対策事業費」、「環境基本計画推進事務費」など、持続可能な環境分野に関連する取り組みが重要視されていることは、評価できる。
- しかしながら、これらの取り組みは、数多くある事業の1つ、行政のタテ割り的な政策・施策分野の1つに位置づけられているに過ぎない。今、三田市に求められているのは、「持続可能性」や環境と関係がないと思われている部門や事業において、「持続可能」とは何かということを一生懸命に考えることであり、部門間、事業間で連携する、タテ割り的な境界線をつなぐということが重要ではないか。
- 竹内市長は、この「持続可能」という切り口で三田市の施策を総合的、また、政策横断的に取り組んでいくことをどのように考えているのか。
- 具体的には、三田市総合計画の後期見直し、環境条例の制定、環境基本計画の見直しなどの推進や、補正予算にあげられている、「地球温暖化防止対策」において、政策横断的、総合的に進めていく方針をお持ちか。竹内市政のスタートに当たり、非常に重要なビジョンにかかわる質問と思うので、市長の考えをお聞かせ願いたい。
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答弁:市長
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- 私のまちづくりについては、マニフェストで示した 5つの柱を中心に、進めてまいりたいと考えているが、 施策の基礎には、目指すべきビジョンとまちづくりの課題を共有し、市民と結ばれていなければならない。そのために、私自身が、「顔の見える市長」、「行動する市長」として取り組む所存である。
- 「持続可能」とは、長期的視点に立って、財政が健全化し、暮らしに必要な行政サービスを、協働という枠組みの中で、安定的に供給でき、市民の皆様が幸せと豊かさを享受し続けうることと考えている。
- 施策の選択と集中を図り、事業を実施していくとともに、最小の経費で最大の効果を発揮し、市民の満足度をあげるという都市経営の観点からも、常にコスト意識と市民サービスの向上持つよう職員の意識改革を進め、持続可能な元気なまち、安心して暮らせる「成熟都市さんだ」の実現を目指してまいりたい。
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答弁:市長公室長
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- 第3次総合計画については、平成18年に、その中間年次を迎えることから、後期5ヵ年に重点的に取り組む事項を定める必要があると考え、基本構想の一部修正と後期重点戦略の策定について、審議会の答申をいただき、市長の改選期を迎えることから、計画策定を先送りしていた。8月の新市長誕生に伴って、マニフェストの内容を検討し、計画の中に反映させるべく、再度総合計画の見直しを進めている。
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答弁:生活環境部長
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- 近年の環境問題は質の変化と負荷を増大させ、地球環境に深刻な影響を与えている。地球温暖化問題についても、市が率先して取り組まなければならない喫緊の課題であると認識しており、環境問題は直接的・間接的に密接に関連しており、環境施策は1分野の所管で対応しきれるものではない。
- このことからも、全庁的に取り組んでいる縦割りの法令や条例、各種制度において、環境の視点から横糸を通し、様々な施策事業の中に環境配慮を徹底するため、環境基本条例を制定し、環境理念の優先性・ 基底性を明文化することは大きな意義を持つものと考えている。
- 今後の環境問題への対応は環境基本条例を基本として、第3次総合計画に掲げる豊かな自然と快適な生活環境の実現とともに地球環境に配慮した持続可能な盾環型社会を形成するため、全庁上げて環境負荷の低減に向け、率先して取り組む所存であり、市・市民・事業者が協働して市民主体の活力ある街づくりを推進し、快適で安全・安心の社会を構築して参りたい。
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